分からないこと、疑問があったらなら、とりあえず放置する

仕事を早く終わらせることが優秀さの証し……。この考えが強いと、私自身を省みるに、トラブルをいったん放置して冷静になることを難しくしています。早く解決するつもりが、むしろ遅くなったり複雑にしてしまったり。

テレワーク中にメールで頼まれごとがありました。文面を一読したものの、分からない手順があり、送信者に「ここはどうするのでしょう?」とお伺いのメールを書きました。その相手の方は返信で丁寧に答えてくれました。

しばらくして、最初に来たメールを読み返していますと、すでにそのやり方は明瞭に書かれていたのです。私は相手に同じ説明を2度させてしまいました。私は頭を抱えました。

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重要な何かが現れるために

自分自身を信用しつつ、疑うことの必要も感じます。

対象が実際にそこにあるにも関わらす、存在しないと早合点していたり、思い込んでいますと、そこには存在しないことになってしまいます。私の前に大切な存在が現れるためには、私が認識しなくてはなりません。今回の件で言えば、すでに大切なものがそこにありました。認識できる能力、読み取れる能力やスキルは磨いておきたいものです。

実務的な話に変わりますが、磨くべきスキルの一つは……、あえて何もしないことにも思われます。トラブルが発生したと思ったときに、あえて放置することです。

分からないことは少々放置する

なぜ少々放置することが難しいかと言いますと、はやり早く仕事を終わらせることが美徳という考えが強いからです。ところが、むしろ遅してしまったり複雑にしてしまったのが今回の事例と言えるでしょう。

仕事であってもプライベートであっても「分からない」と感じたなら、取りあえず5分ぐらい放置してみようと思いました。トラブル発生にパニックになっている周囲も自分自身も放置します。

仮に5分で終わらせなくてはならない仕事だったら、30秒ぐらいは放置してみます。それでもって再度やっぱり分からなかったなら、それは疑問やトラブルが本当に発生している合図なのだと認識することにしましょう。動きだすのはそれからにします。

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この記事を書いた人

法政大学文学部哲学科卒。編集関係の業務に従事。金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味は絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。

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