文科省は10月10日、教員養成を先導するフラッグシップ大学ついて(中間まとめ)」に関する意見を募集しました。
フラッグシップ大学の構想は教員養成で実績のある大学をけん引役として認定し、国は制度の整備および予算面で安定的な支援を図るものです。
大学の選定に当たっては▷教員養成を主たる目的とする学部または学科、教職大学院、附属学校を全て備えていること▷教員養成で高い実績があること▷他の関係機関等との連携に積極的に取り組み、大きな実績を挙げていること▷未来の教室を先取りした学習環境の整備や外部資金の獲得実績等を求めています。
このように実績を重視するものとなっており、関係者からは「未来に対する取り組みに対して過去を振り返りがちではないか」といった声や、「どのような大学が選定されるのかはあらかじめ予想がつく」といった声も聞かれました。しかし、まったく新しい試みであるため、どのよう大学が実際に選ばれるかは予測がつきづらいところです。
中間まとめの段階ということもあり、具体的にどのような安定的な予算があったり、制度的な緩和がされるのかについては、これからのつめの協議となっていきます。
フラッグシップ大学としての期間は5〜7年を想定していて、当初は2〜3校を選定。来年度中に評価・選定し、2021年度からこの取り組みを開始するとしています。中間まとめは政府の電子窓口のe-Govで確認でき、意見の締め切りは30日です。
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185001070&Mode=0