私はこれでベジタリアンをやめました 菜食への疑問、重症の貧血生活

私が完全菜食をやめた理由(写真はイメージ)

こんにちは、ジャスミンです。お付き合いで外食のときにおすし、ギョーザなどを楽しむ程度にし、自宅では菜食生活を長年楽しんでいました。ところが、ある年に受けた健康診断の結果を見てみると……。

目次

ベジタリアン生活に興味をもったきっかけ

 私が初めてベジタリアン(菜食主義)という言葉を知ったのは1990年ごろです。当時、米国にホームステイしたご家族が宗教上の理由で厳格なベジタリアンだったからです。

そのご家族は日曜日には必ず教会に行き、そこで知り合った人を家に招いて会話や食事を楽しんでいました。家にテレビは置かず、子どもたちはジャンクフードを食べず、食事はほとんど手作りです。買い物に連れて行っていただきましたが、ベジタリアン用食材には「VEG」というシールが貼ってあり、外食をしてもVEGマークのメニューがあり、菜食の選択肢は多くありました。

米国ではVEGマークの外食メニューがあった

帰国後はかつおだしのおみそ汁など、ありふれた日本の食事に戻りました。しかし、やはり念頭では常にベジタリアンの生活があり、それほどにホームステイでは影響を受けました。日本でも大豆などで作られた肉のような食材が出回るようになり、以前よりは続けやすくなったと思います。私は完全菜食にかなり傾いていた時期がありました。

今では肉魚もとり入れる生活をしています。もともと肉魚の生臭さが苦手ですので、肉魚を食べたくなったら調理済みの総菜を温め直して食べています。肉魚を切るのは苦手ですが、こんな私の強い味方が生協です。最近の生協はお食事セット(ミールキット)が充実しています。週に3日のペースで活用しています。毎週20種類程度あります。賞味期限は届けられてから数日以内のものが多く、たくさんは買えません。しかし、肉魚や野菜を切る必要がなく、ゴミが出ないのでとても便利なセットです。

菜食で貧血重症生活に

健康診断で「重症の貧血、要治療」と診断

仕事のお付き合いで外食するときにおすし、ギョーザなどを楽しむ程度で、自宅では基本的に菜食を長年楽しんでいました。ところが、ある日の健康診断で「重症の貧血、要治療」と診断されてしまったのです。毎年の健康診断で「貧血」を指摘されていましたが、要治療ではなかったのであまり気にしていませんでした。

貧血の治療

再検査の結果、貧血の薬(鉄を主成分とする「鉄剤」)を最低3か月服用して治療するのを勧められました。その日は鉄分の注射と3か月分の鉄剤を処方されて帰宅しました。

鉄剤を続けて服用することに

菜食では貧血になりやすいそうです。鉄剤を続けて服用することに抵抗を感じましたが、鉄は体内に吸収されにくく、排せつもされにくい栄養素のため、鉄剤で治療するのが最も効果的だそうです。医師の指導下で鉄剤を飲み、血液検査を受けることにしました。2月から始めて7月、血液検査の結果が良かったので貧血の治療は終了しました。鉄剤3か月と血液検査で約1700円です。半年で約3400円の医療費でした。

そこでお昼は、ブログ記事でも書きましたが、会社近所のお弁当屋で買った栄養のバランスがとれたお弁当を毎日食べることにしました(過去記事「職場にお弁当をやめた3つの理由 昼食を「中食」に切り替えた結果」)。

https://www.kaiteki-lab.info/archives/61990

節約雑誌では手作り弁当を職場に持っていくのが節約の王道という記事をよく見かけます。 私も長い間、ほぼ毎日手作り弁当を職場に持って行っていました。でも、数カ月前にやめました。

菜食生活、その後

厳格なベジタリアンですと、食べ物以外でも動物性のものを避けます。気が付かないだけで動物性の原材料を含んでいる食品はたくさんあります。たとえばみそ汁などのだし、スイーツに含まれているゼラチンなどは原材料を確かめなければわかりません。

だし

私は菜食専門のECサイトでだし、麺つゆなどを購入していました。菜食レストランでも販売しています。見つけたときは買っていました。ECサイトで購入すると送料無料になるまで大量に買わなければなりません。少なくなってくるとECサイトで注文し、菜食レストランで買っていました。ある日、生協のだしを試したらおいしかったので切り替えることにしました。

皮革製品

皮革製品は丈夫で長持ちするので長期的に見ると節約になりますが、厳格な菜食主義者は避けます。

私の選択は、皮革のバッグは重いし雨で傷むと困るので使いません。キーケースなどの小物は皮革製品を使っています。丈夫で全然切れず、長く使えるので気に入っています。革靴は数足しか持っていません。靴は長い間履くよりも、季節ごとに履き替える方が好きだからです。

友人関係

菜食を通じて友人もできました。見つけた菜食食材を会員制交流サイト(SNS)で紹介したところ、これは動物性食材が含まれているのではないかと疑われ、合成保存料が含まれていると指摘されたことがきっかけで、SNSへの投稿をやめました。菜食主義者には合成添加物、保存料、白砂糖などの甘味料を避ける人が多いです。謝罪、理由探しなどに疲れてしまい、私はSNSに一切の情報を投稿するのをやめました。

菜食主義の団体

菜食の団体、動物愛護団体など、菜食主義の団体はたくさんあり、関連のイベントに参加したことは何度もあります。菜食だと平和で穏やかな気質だと思われそうですが、実際は攻撃的な人が多いと思いました。医療、薬品、健康診断などを批判する人は多いです。私も医療に疑問を抱くことはありますが、メリットの方が大きいと判断して健康診断を受診しますし、インフルエンザ予防接種を受けます。

私が山歩きをしていて熊に襲われそうになったら、を考える

牛、豚、鶏、馬など、日本で食肉として食べられている動物はたくさんあります。一方で海外では犬、猫などを食肉としている国もあります。食べてもいい食肉の境界線はどこでしょうか?

極端な例ですが、もし私が山歩きをしていて熊に襲われそうになったらとします。私が熊を殺したとしたら、私の家族は喜び、動物愛護団体は私を批判するかもしれません。

私が熊を殺したとしたら

野菜が採れない地域、食事制限のある病気があります。「菜食が絶対に正しい」という理屈が通らない場面はたくさんあります。この疑問に対して答えを出してくれる人は見つかりませんでした。

結局のところ、食べていいもの悪いものは地域と歴史によって違い、時代で移り変わっているのかもしれません。私は薬膳の「医食同源」(病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためで、その本質は同じだということ)という考え方が好きですので、食べ物はありがたくいただくのが私の答えです。

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この記事を書いた人

会社員。好きなものはハーブティー、ジェロントロジー、キャッシュレス、ナツメチップス、ヤマト屋

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