この日は身も心も凍えました。北風のせいではありません。
2月10日のこと。私は東京都府中市にある電気通信大学にいました。からっ風が吹きすさぶなかマフラーをまいて、キャンバス内のベンチに呆然として腰掛けていました。この日はニュース時事能力検定(ニュース検定、N検)に初挑戦。手応えがなかったからです。
教養テストで自分の無知っぷりに気づき、人生への謙虚な態度を身につけたい。しかし、受検に挑んだ態度は謙虚でありません。(前回の漢字検定同様に)日々の生活に忙殺されて、ぶっつけ本番でなんとかなるさと受検日を迎えてしまったのです。
N検は5級から6つの級があります。私がこの日に受検したのは準2級。「高校の公民科の『現代社会』『政治・経済』で学習したことを生かせる」というレベルです。
試験を解いてみると、自分の知識の曖昧さに気づかされます。例えば「アダムズ方式」です。
選挙に関係する『アダムズ方式』。どのような数値を決めるのに使われる計算方法でしょうか。この問題に、私は解答欄の選択肢で迷ってしまいました。「都道府県別の小選挙区数」か「比例代表選での各党の獲得議席数」か。
下の動画は、試験を終えた直後に電通大キャンパスで自撮した動画です。アダムズ方式……アダムズ方式……。とても落ち込んでいます。
ウェブの専用ページで公開された正解発表では「都道府県別の小選挙区数」か「比例代表ブロック別の定数」を決めるために使われるとしています。正解は「都道府県別の小選挙区数」でした。丁寧な解説で正解が分かることもN検の魅力だと思いました。弱点を自覚できるので、復習で補強できます。
準2級受検の結果は1カ月後の3月9日に届きました。意外にも合格していました。合格ラインは70点程度のようです。
「準2級は公式テキストを読まなくても合格できるものなのか」と聞かれたら、「毎日、新聞を読んでいたら合格できるかも」と答えておくことにします。
次のN検は6月23日。2級を受けてみます。「新聞やテレビの主要なニュースを、背景も含めておおむね理解し、生かせるレベル」です。専門性も高まるので、テキストや問題も解いて挑むつもりです。最新の『2019年度版ニュース検定公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応) 』と『2019年度版ニュース検定公式問題集 1・2・準2級』も注文しました。自炊してPDFファイルにしてしまい、iPadで日々勉強しようと思っています。
ではみなさん、試験会場でいつか会える日を。