こんにちはジャスミンです。これは私が経験した「セクハラ、パワハラに耐えた10年間」のお話です。ハラスメント上司の誕生、悲劇、そして和解に至るまでを4回に分けて書いてみます。今回は第4回目です。
終わりのはじまり
セクハラ・パワハラ元上司は昨年に退職しました。送別会のときにわかったことがあります。以前、私は単身でお客様のところへ乗りこんで、会社が抱えていた長年の問題を解決しました。このことを高く評価していたらしいのです。いまさら何よ…という気持ちもありました。長年のシコリが少し溶けたように思えた瞬間でした。
ところが、驚きました。退職したと思いきや、年が明けると週に何度かアルバイトとして再び働くことになったのです。会社が決めたことです。確かに、元上司がいなくなって困ったことは何度かありました。まだ教わりたいこともあり、助かったのも事実ですが…。
アルバイトとして復活した上司
今年の春、元上司を含めて数人で西日本に出張した日のことです。夕食時、酔っていたセクハラ・パワハラ元上司(アルバイト)がしらふの私にこう言ったのです。「あなたはアラフィフだけど、まだがんばって子ども作れ」。
言い返しました。「よくテレビで高齢の女性が出産したのが出ていますけど、それだけ珍しいことなんですよ」。彼は「ああ、わかっているよ」とだけ返事をしました。一緒にいた同行者は、酔っていたにもかかわらずよく覚えているそうです。「ジャスミンさんは大人の対応をしましたね」と言ってくれました。
とうとう、この日のことで私は完全にキレてしまいました。出張から帰ってから、社長に相談したのです。そして今までに言われたこともメモを見せながら話しました。
社長は言いました。「どうしてもっと早く話してくれなかったの」「今まで気が付かなくて本当に申し訳なかった」「ジャスミンさんは会社にとって必要な人なのはわかってほしい」と何度も頭を下げ、深く同情してくれたのです。そして「次に彼が出社したらきつく指摘するから」と約束してくれたのです。