気持ちが弱っていると何かに頼りたくなります。セクハラ・パワハラ被害にあったとき、両親や友人は心の支えになってくれました。
父のアドバイス
父は強くて明るい人です。父は言いました。
「状況はいつまでも続かない、毎日が同じようでも少しずつ違う。今日は悪くても明日は変わっているかもしれないよ。きついことを言う人は言ったそばから忘れるから、見方を変えれば付き合いやすい人かもしれないよ」
この言葉にはとても励まされました。
母も優しく寄り添ってくれました。ふだん気が利いたこと言う人でありません。それなのに、私が好きな食べ物を作って持ってきてくれました。
心理職の友人のアドバイス
私には心理関係の仕事をしている友人がいます。信頼性のある国家資格を生かした仕事です。怪しげなスピリチュアルではありません。友人は現実的なアドバイスをしてくれました。
「気持ちが弱っているときは判断力が鈍っているから、仕事を辞めたり転職したりするなど環境を変えない方がいい」
「自分がどんなときに凹む(へこむ)のかを把握できるようにメモするのがいい。そうすれば自分が弱まる状況を避けられるようになる」
「ひどいことを言われたらメモして残しておく。読み返すのはつらいと思うけど、後で役に立つと思う」
「うつ状態は充電切れと同じだから、ゆっくり休んで(とは言っても休み方がわからないと思うけど)、モーツアルトがいいから聴いてみて。食べ物はセロトニンを増やすと言われているものがいいらしいよ。私の親戚はマグロを食べているうちに治ったよ」
生活を変えてみた
ふだん何気なく使っているものも、好きなものに変えてみることにしました。
ハーブティー、アロマセラピーやお香、好きな読書。クラシックを聴き、ゆっくり入浴、疲れたら寝る。このような生活を続けました。すると、少しずつ体調が回復してきました。自分の周りが汚れていたり散らかっていたりするとイライラしてしまいます。簡単な家事だけはしました。
セクハラ・パワハラ元上司に言われて傷ついたことはすべてメモしました。読み返すことはつらくてできませんでしたが、書いておくだけで癒やされました。そして自分がされていることは明らかに「パワーハラスメント」(パワハラ)だと思い、いつか相談窓口に相談しよう、そのために準備しよう、と決めたことで気持ちが落ち着きました。
会社で飲むお茶はアダプトゲンハーブと呼ばれる「トゥルシーティー」に変えました。怒鳴られたときは深呼吸してトイレに逃げ、机回りを工夫して元上司に触れないようにするなど「自分が心地よく過ごせるように徹底する」を心がけました。
アダプトゲンハーブについてはこちらの記事に書いてあります。
精神世界系のアドバイスはピンとこなかった
ある医師からは、こうアドバイスされたことがあります。「 どこの組織にもひどいことを言う人、キツいことを言われやすい人がいる。あなたはキツいことを言われる役目を引き受けている」と。これには、まあまあ納得できました。
他方、スピリチュアルにはまっている「スピ系」の友人は「うつは心の風邪」「なんとかなるよ」など、慰めの言葉をかけてくれました。しかし、明日も明後日も仕事をして生きていなかければならない私としては、ぴんと来ませんでした。
あるスピ系の友人に「前世で何かあったのかもね」と言われました。この前世の話は「はぁ?」という感じでした。