屋台めぐりでブランチをしよう。花をめでながら。
4月最初の日曜日。東京は柔らかい日差しの小春日和で、風がのどかにそよいでいました。この日、お昼前に夫婦で馬込文士村大桜まつりに行きました。
https://www.enjoytokyo.jp/life/event/417261/
馬込文士村は東京屈指の桜の名所です。ホームページの説明によりますと「昭和28年、町の有志の方々が馬込の谷の川沿いに100本の桜の苗木を植樹したことに始まります」とあります。もっとも現在は、桜並木はあっても川はありません。あるのは狭い通りで、花見客が闊歩しています。川は覆いをされた水路となって、通りの地下を流れているのでしょう。
並木道のかたわらでは、屋台が賑やかです。屋台の連なりの次は、酒盛りする人々が陣取ります。ござを敷いてもつ鍋を囲んで食う人もいれば、長机を並べて立食パーティーをしている人も。通りでは阿波(あわ)踊りが練り歩いています。
メイン会場あたりは人が多く、座れそうな場所も見当たりません。私たちは屋台の前で立ち止まるか、歩き続けました。といっても、行き先が決まっているわけではありません。
「花でも見ながら、ビールでも飲もう」という目標はあまりにも遠い。果たしてビールはどこで売っているのでしょうか?
花見というカオスに挑むには、前もって作戦を立る必要があったようです。
- 花を愛でるため
- 食うため
- 酒を飲むため
- 仲間と親睦を深めるため
- 花を見るため
- マンウォッチングをするため
- 踊りを見るため
- 踊るためetc.
私の目的は1、2、3です。花を見て、食うこと。屋台をハシゴして、妻の分もあわせて以下の食料を調達しました。
- 焼きそば:200円×3パック
- お好み焼き:2枚で500円
- ホットドッグ:150円×2本
- お茶:100円×2本
合計1600円です。お散歩を兼ねた花見なら、二人分で2000円前後の予算で気軽に楽しめます。焼きそばとホットドッグは、地元の中学生たちが焼いたものです。先生がお代を受け取り、生徒が焼きそばを手渡します。もうけた金は、いったい誰の手に渡るのか気になりました。やはり校長先生なのでしょうか。
公園の片隅に、座れるスペースをやっとみつけました。食べ終わると、目的達成です。早々に帰ることにしました。帰る間、サクラの花びらは、風にのってそよそよと舞い落ちてきます。妻と世間話などをしたり、地域猫と遊んだりして帰りました。
家に着くまでがお花見です。