野菜が山盛りになった二郎系ラーメンは、まるで巨大かき氷のようです。
「二郎系ラーメンは健康的な野菜食」説を唱えるのは、わがワイフです。トッピングしだいでしょうけれど、たしかにうなずけます。
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野菜メインの作戦で挑む
時折足を運ぶ二郎系ラーメンは、東京の五反田(ごたんだ)と大森(おおもり)にあります。「ラーメンタロー」というお店です。大森を散歩しているときに、偶然見つけました。2月末に訪れたのも「大森の陣」(大森店)です。何を注文しトッピングするかを、前もってイメトレしながら店に入ります。
厨房(ちゅうぼう)では、たった一人の職人さんが切り盛りしていました。五反田のお店でも見た職人さんです。作業効率を落とさないように、客はよけいなことを話かけません。
券売機で買った「小ラーメン」の札をカウンターに置きます。数分後、職人さんは「できあがりました」と合図しました。私は、なんどか練習した次の呪文を唱えてみたのです。
「野菜ましましにんにく削り節」
この呪文にかかった職人さんはうなずいて、仕上げにかかります。麺・チャーシュ少なめ、野菜メインの作戦です。「野菜ましまし」がどれくらいの量なのか、どきどきしながら見守りました。
ピラミッドのような雄姿に感動
職人さんはこぼれないように、野菜の両脇をパンパンとたたきました。お膳が目の前に置かれます。ピラミッドのような雄姿です。私はしごく感動しました。
もやしはみずみずしく、シャキッとした歯ごたえです。野菜自体は、味付けがされていません。カウンター脇に置かれた醤油ダレをかけて、いただきます。あっさりとしたうまみが加わります。
きゃべつ、もやし、きゃべつ、もやし…。もりもり食べました。掘っても掘っても、なかなか麺にたどりつけません。
やっと、麺が見えてきました。固めの歯ごたえのある自家製麺です。うまみをかみしめます。削り節やにんにくは、どんぶりの脇に置かれています。香ばしい味も加わってきます。
スープは、国産素材のあっさりとしたコクの醤油豚骨。しっかりと凝縮した味わいです。ラーメン小を「野菜ましまし」のトッピングで膨満感のない満腹を楽しめました。
ただし、今回の反省点としてにんにくのトッピングは不要だと思いました。せっかく膨満感のない満腹を楽しめましたのに、にんにくで胃が荒れてしまったのです。この反省を生かし、次回はにんにくなしで注文してみたいと思います。