JR山手線の最南にある五反田(ごたんだ)は、多くの飲食店がある副都心です。年ごとに、お店の顔ぶれも代わってゆきます。競争の激しいこの街で、なんと半世紀以上も愛されつづける中華料理店があります。お店の名前は、桐島家(きりしまや)。食通の妻の誘いで、7月終わりの週末にたずねてみました。
2015年10月10日、桐島家は火災にあっています。この災難を乗り越え、翌年2月に新装オープンを果たしました。SNSでも復活に祝福の声があがっています。
新装オープンを経た店内は、真新しくきれいです。デートや女子会にもおあつらえ向きな印象がします。
注文してみたのは「鶏から揚げ定食」(鶏唐揚げ定食)。私のチョイスに、妻は苦言を呈しました。から揚げは日本発祥の料理(大分県宇佐市(うさし)が発祥の地という説もあります)です[1]。 せっかく中華料理店に来たのですから、麻婆ナスのような中華っぽい料理を食べた感想を聞きたかった、と言います。
から揚げは、中華ではない? なるほど、思い当たる記憶もあります。同じ五反田にある讃岐うどん店「おにやんま」でも、鶏のから揚げを食べました。
https://www.kaiteki-lab.info/archives/33349
目の前に「鶏から揚げ定食」が運ばれてきました。
「とんかつソース」を中央に堂々と配置しています。「さけ風味のふりかけ」まで付いている。学生時代に通った定食屋さんの記憶がよみがえります。中華料理店に来ていることを、忘れてしまいました。
妻の苦言もあれど、好物なものはしかたありません。カリッとしたコロモに、ほどよいかたさのお肉は芸術的です。時折、軟骨の歯ごたえもあります。から揚げ好きの方には、おすすめです。
妻が頼んだのは「野菜つけ麵」でした。
弾力のあるモッチリした太い麵。うまみと甘酸っぱさが絶妙のつけ汁。野菜たっぷりのヘルシーさで、モリモリ食べることができます。
中華料理店に来ますと、必ず追加する一品料理はギョーザと春まきです。店を比較する指標でもあります。
ギョーザは皮から手作りっぽく、もっちもち。肉汁もしっかり閉じ込められています。しょうゆやラー油なしでも、おいしくいただけました。
春まきは皮はパリッとして、中はしっとりして満足の合格点。
老舗でありつつ、敷居の低さを感じます。気さくさと親しみがあり、定期的に訪れたくなる中華料理店でした。店をあとにしてから、twitterで「定食1番人気」のメニューを知りました。
五反田にある中華屋さん「桐島家」で定食1番人気のホイコーロー定食を食べたよぉ〜😋このコンビはごはんいっぱい食べちゃうよね😅#回鍋肉 #ホイコーロー #桐島家 pic.twitter.com/AXqgXySHh7
— たかし (@TV0039) 2017年6月5日
次は、うわさの「定食1番人気のホイコーロー定食」をチョイスしてみるつもりです。(SNS以外、写真も筆者)
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