里芋は美味しいけれど、皮むきが大変
いまから約700年前に書かれた徒然草に、里芋(サトイモ)をめぐる面白い話があります[1]。
とあるお寺に里芋好きのお坊主さんがいました。お経を読んでいるときも膝元に里芋を置き、病気になったら身体のためと里芋を食べている。そして、ホントに病気を治してしまいます。はては、貧乏なのにお寺まで売り払い、里芋を存分に食べたという。まさに色即是空、イモは食う。古今東西、ポテトは人気モノです。
現代に話を戻しましょう。昨年の台風のためか、ジャガイモの値段は高い。しかし、里芋は比較的に安いのが幸いです。難点は、里芋は美味しいけれど、独特のぬめりで皮をむくのが難しいこと。
いぜん、ジャガイモの皮をカンタンにむく方法をこのブログでご紹介しました。
同じように里芋も圧力鍋を使えば、カンタンに皮をむけることが分かりましたのでご紹介します。
圧力鍋をつかって、里芋の皮むきを楽にする
皮ごと洗う
まずは皮がついたままの里芋を水洗いします。傷んでいるところは、包丁で切り落としておきます。
圧力鍋に入れる
次に圧力鍋の底に、目皿(中子)を置きます。下の画像では、水を2カップほど入れています。
圧力時間
圧力時間は4分程度。ちなみに圧力時間とは、おもりから蒸気が出始めてから弱火にしますが、この弱火にしてから火を止めるまでの時間のことです。
蒸らし時間
蒸らし時間は自然放置。蒸らし時間とは、火を止めて、圧力鍋のフタを閉じたままの状態にしておくことです。
里芋の上の部分を切り落とす
蒸らし時間を終え、里芋の上の部分を切り落とします。ジャガイモほどスムーズにはいきませんが、指や箸、包丁などを使ってスルスルとむけます。
かくして作った里芋の煮物
一品ができました。すり下ろした生姜と鷹の爪と蕎麦つゆと一緒に煮込めばカンタンにできます。このような煮物を作っておけば、家族内でのオヤジの評価もちょこっと上がります。