大学入試速報が、ちんぷんかんぷんだった
「夏草や兵どもが夢の跡」なんて名句もありますが、歴史に想いを馳せると癒やされます。この不思議な感覚はなんなのでしょう。歴史ロマンってやつなんでしょうか。
この癒やしを楽しむためにも、歴史を勉強しなおす必要を感じたことがあります。それは、たまたまネットで見た大学入試問題(大学入試速報2017)です。腕ためしに、挑戦してみてはいかがでしょうか。
http://www.nikkei.co.jp/nyushi/2017/
わたしはお恥ずかしいことに、ぜんぜん解けませんでした…。「あれ?? 律令国家って、なんだっけ?」
歴史が分からないと、不都合に感じることは多々あります。小説やドラマを鑑賞しても、時代背景がわからないと充分に楽しめません。いくつか手頃なテキストを探しみることにしました。
おとなの楽習 (2) 日本史のおさらい
「おとなの楽習 (2) 日本史のおさらい」は、なかなか良かったです。おとなの楽習シリーズは「Kindle Unlimited」の対象というところもポイントでしょう(2017年2月21日現在)。
同シリーズの「日本史のおさらい」は、下のような語りかける口調なので、すうっと頭に入ってきます。
聖徳太子のことはみなさんご存知ですよね。彼は福沢諭吉の前に一万円札のモデルだったこともあって、非常に知名度があります。では、彼は何をした人なのでしょうか。彼は中国から輸入した知識を用いて、天皇を中心とした政治制度を整備することを目指しました。
出典:板挟みの改革者──聖徳太子(厩戸王)──、「 おとなの楽習 (2) 日本史のおさらい」
歴史の専門用語をなるべく使わない、筆者の努力も感じさせます。しかしながら、それは物足りなさにも繋がります。
もういちど読む山川日本史
木を見て森を見ずにならないように、おおまかな流れをつかみたい。さきの「日本史のおさらい」は、概要をつかむには、すぐれた本だと思います。
さらに詳しく復習したくなってきたら、高校時代につかった教科書もひもときたくなってきます。
聖徳太子・厩戸皇子
「聖徳太子」という呼称は生前には用いられず, 没後100年以上経過した後、 8 世紀半ばの漢詩文集「懐風藻j にあらわれる。一方、8 世紀前半に成立した『日本書記』 の「用明天皇紀」には、 天皇の4 人の男子のうちの1 人が「厩戸皇子」であると記している。「皇子」の呼称は7 世紀後半の天武朝以降のものであり, 6 世紀末- 7 世紀初めの太子の時代には「王」とよばれていたことから、「厩戸王」の名称が使われるようになった。
出典: 古代国家の形成「もういちど読む山川日本史」
「もういちど読む山川日本史」は版元の説明にれば、高校の日本史教科書を、一般読者のために書き改めた通史なのだそうです。通史とはいえ、日本史の用語もしっかり使われていますので、読み応えはあります。
実は、紙の本はすでに持っていたのですが、電車のなかでも取り出せるように、電子書籍版も購入してみました。
いま私は吉川英治の「源頼朝」も読んでいるところです。各テキストのサポートで、鎌倉時代に気持ち良くタイムトリップすることができています。