じぶん銀行のauユーザー向けの優遇プログラム「プレミアムバンク for au」が2016年11月をもって終了する。じぶん銀行の口座を持ち続けるメリットは何だろう。auユーザーの私は、思わず考えこんでしまった。
あらためて、じぶん銀行とは、三菱東京UFJ銀行がKDDIと共同出資するインターネット銀行のことです。KDDIが出資しているだけあって、他行あて振込手数料無料など、auユーザー向けの手篤いサービスがある。それが、「プレミアムバンク for au」という特典なのです。
これら特典サービスの一部が終了する。
- 円定期預金の金利優遇(2016年11月12日(土)21時まで)
- ATM手数料の優遇(2016年11月12日(土)21時まで)
- 他行あて振込手数料の優遇(2016年11月12日(土)21時まで)
- 「WALLET ポイントが貯まる」特典(2016年11月30日(水)まで)
出典:「【プレミアムバンク for au】プログラムの終了と一部サービス継続のお知らせ | じぶん銀行」、閲覧日:2016年8月16日 )
そして、「プレミアムバンク for au」にかわり、新サービス「じぶんプラス」がスタートする。「預かり資産残高」と「取引条件の該当状況」で、ユーザーをステージ判定。たとえば、他行あて振込手数料なら「プラス2」まで振込無料なし、「プラス3」以上から無料1回などの特典が加わる。
「じぶんプラス」は、私のようなライトユーザーにとって、楽しくなるサービスではありません。ゆうちょATM利用手数料や振込手数料などが、有料利用になってゆくのは、ほぼ確実。私は、auWalletプリペイドカードのチャージと振込の目的で、じぶん銀行の口座を使っています。資産運用はしていません。
ちなみに、auWalletプリペイドカードのチャージなら、コンビニのローソンを利用する方が便利です。1000円以上1円単位からチャージをできるので、お財布の小銭も減らせる(じぶん銀行は5000円から)。
今回のサービス改変は、日銀のマイナス金利政策の影響が背景にあるのでしょうか。いや、そうではなく「じぶん銀行がマイナス金利導入でプラスの効果を得ている」という分析もあります[1]。
私見ですが、じぶん銀行はいままで顧客集めに張り切り過ぎたのかもしれません。サービス特典が濃すぎたので、他行とあまり変わらない水準へ戻したようにも見えます。とはいえ、このようにサービス内容が急激に変わると、住宅ローン借り換えのような大きなライフイベントでお世話になるには不安を感じます。
今後のユーザーの動きにも注目してゆきたいところです。私自身は、2016年11月以降、じぶん銀行を使わなくなってしまう気がします。
【脚注】
- 「マイナス金利のネット銀行への影響、じぶん銀行はプラスの影響だった! | 「株価プレス」」、閲覧日:2016年8月16日 ↩