ラジオパーソナリティの宮地佑紀生さんは、(あの有名な「生放送中、相方の女性へ蹴り事件」が起きた番組のなかで)断捨離を次のように批判している。
100畳の部屋が3部屋あったら、ぜったい捨てないはずだ。好きで買ったモノを、なんで捨てなくちゃけない。嫌いで買ったモノなら、買うな。
出典: 「宮地佑紀生の聞いてみや~ち 2016年06月27日-YouTube」18分23秒頃、閲覧日:2016年8月8日
私も若い時分に「好きで買ったモノを、なんで捨てなくちゃけない」と思い、「好きで買ったモノ」で部屋を溢れさせていたことがある。しかし、40代を迎えた頃より、この考えは変わった。
モノが多すぎると、邪魔が増える。目的のモノ(や情報)にたどり着くのに、時間がかかる。所有していることを、忘れていることだってある。モノの量のバランスが崩れると、得るより失う方が多くなる。部屋代、倉庫代、時間、そして空間。
40代を迎えると、人生の見え方は変わる。自分にできること、できないこともだいたい分かる。残された時間も限られる。本、レコード、服…。こんなにモノがあったって、私が死んだら、ただのゴミ。まだ、本は処分している途中だが、この1ヶ月間で400冊を自炊し、あるいは捨てた。図書館を上手に利用したいし、Kindle unlimitedのようなクラウドサービスも活用すれば良い。
つまりところ、断捨離は死仕度のひとつだと考え始めている。