【謎】「濃縮果汁」入りの清涼飲料水が「無果汁」表記のワケ

「濃縮果汁」入りなのに「無果汁」表記のワケ

「濃縮果汁」入りなのに「無果汁」表記のワケ

連日、暑い日が続きますね。 先日、「ビタミン入り炭酸飲料」という清涼飲料水を飲んでいました。背面の原材料名を見ると「濃縮果汁」と果実名が並んでいます。

原材料名には「濃縮果汁」とある。

原材料名には「濃縮果汁」とある。

正面には「無果汁」の表記。むむ、どういうこと?!

一方、正面には「無果汁」の表記が。

一方、正面には「無果汁」の表記が。

果たして、この清涼飲料水には果汁が入っているのでしょうか、それとも入っていないのでしょうか。清涼飲料水の製造元に聞いてみました [1]。ためになる話を教えてもらいました。

原材料名はJAS法 [2] に基づき、量の多い原材料順に表記しています。糖類、砂糖、濃縮果汁(グレープ、カシス、ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー)の順で量の多さが分かります。

次に、「無果汁」表記の理由です。果実飲料の表示に関する公正競争規約 [3]で果汁の使用割合が5%未満のものにあっては、「果汁〜%」または「無果汁」と表示すると定められています。この清涼飲料水は果汁5%未満だったので、実際の含有量か「無果汁」のどちらかを表示すればよい。メーカーは「無果汁」の表記を採用したわけです。

原材料に「果汁」を使っているのに「無果汁」という矛盾した飲み物が存在する。思い返せば、昔から疑問だったのですが、やっと合点がいきました。

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【脚注】

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この記事を書いた人

法政大学文学部哲学科卒。編集関係の業務に従事。金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味は絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。

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