過剰なまでに大根おろしを載せた盛りソバを作りました。夏は無性にこれを食べたくなる。前回の記事で、ソバには疲労回復のビタミンB1など多く含まれることが分かりました。
関連ページ:【蕎麦のたしなみ】夏バテ対策のざる蕎麦、常食の注意点と魅力
蕎麦を茹でると、栄養が溶け出てしまいます。だから、ソバ湯はあわせていただきたい。ソバ湯には、血圧降下作用や生活習慣病予防効果のあるルチン、ビタミンB群が含まれています(ちなみに、加熱でこわれやすいビタミンは、ビタミンCなど)。
ソバ粉のこだわりや割合をアピールするソバ屋なら、ソバ湯から安心して栄養素もとれるでしょう。ところで、疑問が浮ぶ。ソバ屋ではあたり前にソバ湯をいただくものの、家庭用乾麺のソバ湯にも同様の効能があるのでしょうか?
結論から言えば、効能はソバ粉の割合による。市販の乾麺の場合でも、ソバ粉の割合が多ければ、ソバ屋同様の効果が期待できる。しかしながら、安価なものは、小麦粉の割合が増えてくるので注意が必要です。
悲しくも、私もうどんと見間違う「ソバ」を買って食べた経験がある。こんな失敗をしないために、パッケージ裏の原材料表記はよく確かめたい。材料は多いものから表記されている。とはいえ、ソバ粉の割合まで書いてあるものは少ない。したがって、しっかりソバの味のするものを記憶にとどめ、良いものを選びたい。精製されていない黒っぽいソバのほうがミネラルもビタミンも豊富。
ソバと大根おろし、これに冷奴か、枝豆など合わせると炭水化物、タンパク質、ミネラルと栄養バランスもバッチリ。なるべく食品の数を増やして、いろいろな食品から栄養素をとって、暑い夏を乗り切るつもり。
参考文献:『クスリになる野菜・果物』,1993/11,木下 繁太朗 (著), とよた 時(著)/『粗食のすすめ レシピ集』幕内秀夫著、東洋経済新報社刊、1999年