可愛がっているクワズイモは、幾多の困難を乗り越えて、いまも元気に育ち続けている。つい先日、見たことのないつぼみを見せた。
数日後、花を咲かせた。
クワズイモとの出会いは、こうである。
帰宅の途中、ある駅なかの花屋で二株のクワズイモを見つけた。100円ショップで扱うようなヒメクワズイモは大きくならないが、本物のクワズイモは人の顔より大きい葉をつける。値段も一株1000円ぐらいで、お買い得だった。しかし、そのときは買わなかった。妻が大きな植物を嫌がるかもしれないので、相談してからにしようと思ったからだ。妻の意見を聞くと、いともあっさり「買ったら」と言った。
私は仕事の都合で、花屋の営業時間内に取りに行くことができない。そこで妻に頼みこみ、店に取り置きの予約をし、受け取りに行ってもらった。翌日、妻はえっさえっさと抱えて帰ってきた。
あれから、はや4年。