馴染みの八百屋で、ニンジンをたくさんサービスしてもらいました。このニンジンをどうしましょうか。
冷蔵庫の野菜室は、いっぱい。でも、大丈夫。
干し野菜 [1]にて、小分けして保存することにしました。お日様に当てて作る干し野菜は、ドラマチックな保存方法です。
切り方は、用途やお好みです。決まりはありませんが、千切りは、サラダや揚げ物。薄切りは、ピクルス。輪切りは、炒め物、お吸い物、煮物にぴったりです。長く保存したいときには、薄く切って、カラカラになるまで干します。
干す時間はお好みで、2〜3時間から3日間ぐらい。干し方は、専用ネットを使うのがオーソドックスです。
ネットがなくても大丈夫。手っ取り早いのは、ふだん使いのザルを使うこと。
干した野菜は、歯ごたえもシャキッとして、味も濃くなります。旨味が増したとも言える。野菜が使い切れずに残ったら、とにかくちょっと干してみると楽しい。泥や汚れを洗い落とし、しっかり水気を取るのも忘れずに。
はまっている食べ方は、ニンニク味噌をつけて、干した野菜をそのまま食べること。ニンジンを干した時間は、2時間から3時間ぐらい。ニンニク味噌があれば、なんでもたいてい、120パーセント増しぐらいの美味しさで食べられる。
ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにもなります。小生は大食らいなので、お菓子よりも、干し野菜を食べるようにしたい。健康のためだけど、美味しいからと素朴な理由も大事。
味噌を肴に酒を呑んでいると、鎌倉時代の武士になった気分にもなります。味噌を肴に酌をかわしたという話は、彼らが質素な生活を好んだエピソードとしてよく知られている。しかし、その味噌が、きっと旨かったからに違いない。
ニンニク味噌というジャンルは素晴らしい。このことを語りだすと、干し野菜の話からずれてしまうのでほどほどにするけれど、サラダのドレッシングの代わりにもなるし、おにぎりの具にもなる。カルディーファームで見つけた会津天宝にんにくみそが、いまのところ一番のお気に入り。
カブや生ニンニク、キャベツにサツマイモにトマト…。干して楽しむ、質素で粋な食生活というものもあります。