「今日、オレの昼休み、二時間でいいっすか」
昔昔の大昔。いまから数十年以上も昔のこと。若かりし日に勤めていた職場で、いいっすかと言い残し、消えてしまう先輩がいました。 先輩は、二時間も三時間も職場へ現れず、現れたら現れたで横暴で、このまま永遠に帰ってこなきゃ良かったのに〜(泣)、なんて思ったものでした。この先輩は、なにかとトラブルが多く、ほどなくして現場を去ってしまいましたが。
身勝手な人は、本当に実在します。とはいえ、怒るかどうかの判断は、とても難しい。怒ると、職場の雰囲気や人間関係を悪くしてしまう。怒らなければ、仕事を不条理に押しつけられてしまう。こんな経験は、誰しもあるものです。
2016年5月9日夕刊の日本経済新聞では「怒りと上手につきあう」と題し、ライターの加納美紀さんによる、面白いテクニックが載っていました。まず、怒るべきか怒らざるべきかの判断基準を持つことが大切だと言っています。日本アンガーマネジメント協会の代表理事の安藤俊介氏を取材した話として「怒りのピークは6秒」で、その後にその冷静な判断をしようと提案していました。「怒りのピークは6秒」という点も面白いのですが、その6秒を乗り切るための方法も秀逸です。
自分で呪文を決め、カッときたらその言葉を頭の中で繰り返すのもいい。同協会の服部美穂さんは「『大したことないよ』といった言葉でもいいが、語呂がよくてワクワクするから『ブロッコリー、ブロッコリー』と唱える」という。「繰り返しているうちにバカバカしくなってきて、怒りが消える」と話す。ほかに複雑な計算問題を解く、難しい翻訳をしてみるなどの手もあり、怒りをやり過ごすための自分なりの方法を確保しておこう。
出典:怒りと上手につきあう(上)6秒抑えて考える数値化し冷静に判断:日本経済新聞(閲覧日:2016年5月10日)
語呂がよくてワクワクするから『ブロッコリー、ブロッコリー』と唱えるとは、なるほど楽しい気持ちなります。温野菜を連想しました。
私は、外出先でこの記事を読んだのですが、家でも妻は面白く読んでいたようです。さっそく、日々の生活に取り入れようということになりました。ところで、「ブロッコリー」を何回唱えると、6秒になるのでしょう?妻が唱えるのを、時計を見ながら計ってみました。すると、3.5回唱えると、6秒という結果でした。我が家では「ブロッコリーブロッコリーブロッコリーぶろっ!」が怒りをやり過ごすお唱えとなりそうです。