バレンタインデーまであとわずかですが、一足はやく妻からプレゼントらしきものを貰いました。生わさびです。
バレンタインデーのプレゼントに島根産の生わさび
チューブ入りではないわさびを手に取るのは、久しぶりです。チューブ入りに比べれば高価ですが、一日で消費してしまうわけではありません。湿らせた状態なら、1ヵ月は冷蔵保存可能ですので、この素晴らしい味わいを数日楽しめます。
保存は、下の画像のようにします。すり下ろした残りは、水で濡らし絞ったキッチンペーパーで包み、ラップで包んで冷蔵庫に保存します。
生わさびを使ってのり巻き作り
最初に結論を書くと、味わいは心から「素晴らしい」に尽きます。
わさびは皮に美味しい辛味があります。食べる部分を「芋」とよびますが、この芋の部分をごしごしと洗い、葉は取り除きます。
使うおろし器で最善なのは、鮫皮の「わさびおろし」です。
わさびを使う料理で外食するときに、お店でも時折見かけますよね。わさびは細胞を破壊しないと風味をうまく引き出せないのですが、鮫肌ならクリーミーな仕上がりになります。
あいにく我が家には、大根おろし用の粗めのものしかありません。仕方ないので、今回はこれでチャレンジすることにしました。
下の写真は、かくしてすり下ろした生わさびです。繊維や細胞が残った少々荒めな仕上がりはご愛敬。
では、さっそくのり巻きに入れてみました。具材は、イカナゴのくぎ煮と手作りの厚焼き玉子および二分づき米の酢飯です。
生わさびの味を知ってしまったら、もうチューブわさびや、まして粉さわびには戻れない気がした。そんな危険な誘惑を持つ生わさびの風味は、全体の印象を決定づける名脇役です。
生わさび作りは粉わさびを水で溶く手間とさして変わらない
大根おろし用のおろし器でも、味わいは感動的でした。フレッシュな甘みを感じさせる深い辛味が素晴らしかったです。上品でした。
この辛味成分は揮発性で、数分もすれば風味は変わってしまいます。だから、時間とも勝負。慣れてしまえば、粉わさびを水で溶く手間とさほど変わらないというのが試した印象です。道具を揃えて、本格的に生わさびを我が家の食卓への導入を提案したくなってきました。これは妻の戦略だったのでしょうか?