子どもの頃から言い聞かされてきた言葉に、「腹八分」というものがあります。父と母が授けてくれたすばらしい考え方も、大人になると忘れてしまい、使えるお金も増えたために、食費も増えて、食べる量も多くなってしまいました。若い頃にはスマートなラガーマンだった私も、いまでは見る影もなくすっかり太ってしまい、このままではお医者のお世話になってしまいかねません。
ダイエットをしようと決心した、きっかけがありました。友だちと約束していたランチへ出かけるために、着替えをしていた週末のことです。太ったせいでズボンのボタンをなかなか留めることができず、ついには「パチン」と音をたてて、ボタンはどこかへ飛んでいってしまいました(笑)。これはいけない、健康と幸せまでもどこかへ飛んでしまうと直感した私は、ダイエットに取り組もうと決心したのです。今年の11月中頃のお話です。
あれからおよそ一ヶ月たち、信じられないことですが、(日々変動はあるにせよ)最大3キロも減ったのです。妻と話し合った目標は、1ヶ月1キロ減です。無理のない設定だと思いませんか。仮に12ヶ月で12キロも減ることに成功したならば、さぞかし見栄えも良くなることでしょう。
のり巻きやおにぎりにして食べるということは、とても楽しい食生活です。この楽しい食生活については、いろいろと書きたいことがあります。もしも、この記事を読んでくださっているあなたが、健康やダイエットに興味がある方なら、ぜひ一緒に考えてみてください。私のダイエット生活は、はじまったばかりです。
自分にとっての適切な量を知り、己を抑制して、必要なものだけを絞り込む(正確には、海苔で巻く)。腹八分ののり巻き生活は、日本人が考えだしたシンプルな美意識が詰まっています。仕事や生活を快適に過ごすエッセンスやヒントも発見できるかもしれません。
では、この話は続きます。