時には嬉しいこともあるし、頭にくることだってもありますよね。人間だもの(笑)得てして、怒っぽい時は、疲れていることが多いと思う。だから、その時その時の激しい感情は、あまり当てにならないもの。よく言われることだけど、夜中に手紙やブログは書かない方が良いっていうじゃないですか。それと似ている話ですよね。
ネガティブな感情に襲われているときには、寝てしまうのが一番です。しかし、もちろん気持ちがたかぶっていれば、眠ることも難しいことだってあります。
そんなときこそ、電子書籍って、ホント良いんだよねえ。たとえば、電車のなか、布団など、ぐったりしているときに場所を選ばず、スマホから「本」を取り出せるのですから。私は、『「「対人関係療法」の精神科医が教える 「怒り」がスーッと消える本 』を取り出して、救われたことが多々あるので、ご紹介してみますね。いくつか、ランダムに引用してみましょう。
怒りを生み出す「 ストーリー」は、 現実に対して下した「評価」です。「怒りがあるところには評価がある」と言えるでしょう。 怒りを手放したいのなら、「評価するクセ」を手放す努力をしていく必要があるのです。
怒りは、「ひどい」という思いを反映した感情、つまり、自分が何らかの形で被害に遭っていることを知らせてくれる感情だということを見てきました。「予定狂い」も一種の被害ですし、「心の傷」を反映した怒りは、明らかに被害者意識と一体化しています。「被害者でない人は怒りを感じない」と言ってよいと思います。
どうでしたか?しごく、まっとうなお話が展開されているしょう。ぼくは大学で哲学を勉強して、聖書とか仏典も少々かじっているのですが、そのような宗教的な癒やしとも違うクールさを感じました。思わず納得すると、怒りもスーッと消えてゆくことが多いです。
もっとも、この本に限ったことではありませんが、すべての書物や理論が万能ではありません。日を置いて消えなかった怒りは、もしかすると本当に怒った方が良い状況なのかもね。いずれにしても、たかぶった感情をいったんクールにさせることは大切なことでしょうから、いざというときには役立つ本です。
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