寺山修司は「運の悪い女は美しくない」というけれど。それってホント?

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寺山修司は女性について、こう言っている。

私は、運の悪い女がきらいである。
なぜなら、運のわるい女は美しくないからである。

出典: 馬敗れて草原あり (角川文庫)

反論を期待するかのような、非常にそそられる言い切りだ。

かつて、私がまだ若造だったころ、当時親友と呼び合っていたS君と「不幸な女」たるものについて話し合ったことを思い出す。 とにもかくにも、不幸な女は、魅力的で危険だということであった。ハッピーなジャニス・ジョッブリンだったり、ジョニ・ミッチェルなど考えられないものだ。

「不幸な女」と「幸せな女」では、どちらが人を幸せにするのかと言えば、圧倒的に後者である。というのも、幸せを知っている人が、幸せを教えることができるに違いない。だから、危険な女性の誘惑には気をつけようと、若造だった私たちは貞操を守るべく固く誓ったのだった。

とはいえ、ときどきは危険な魅力を知りたくもなる。そんなときは、辛酸なめ子の著書を紐解くのだった。辛酸なめ子さんのガーリーな毒に、オッサンの心の痺れるのである。

危険な世界のたしなみは、読書に留めておきましょうね。

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この記事を書いた人

法政大学文学部哲学科卒。編集関係の業務に従事。金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味は絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。

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