2018年6月18日月曜日の東京はあいにくの曇り空。いまにも雨が降ってきそうです。新しい週を楽しく乗り切るために、偉大な「rain」なソングを選んでみました。必ずしも「雨」の歌とは限りませんよ。
rainなソング、ロックからジャズまで
では、ソングベスト10をご紹介します。
The Beatles – Rain
https://www.youtube.com/watch?v=Ut-gz7TjYNA中期ビートルズの隠れた名曲です。
逆回転で再生するテープが不思議なサウンドを醸し出します。うなるのベース、バスンバスンとドラム缶を叩いているようなドラム、精神世界にトリップしたようなギター……。半世紀を経た今も古さを感じさせません。
The Rolling Stones – She’s A RainBow
ヒット商品「iMac」で、Appleの復活を宣言した歴史的名曲です。
最初期のiMacがテレビCMで使っていました。追放されていたスティーブ・ジョブスがAppleへ復帰し、低迷していた同社の復活を印象づけます。何かが始まる予感をさせます。
この曲はアルバム『Their Satanic Majesties Request』(1967年)に収められています。ニッキー・ホプキンスの奏でるピアノも印象的で、キャッチーです。
John Coltrane – After the Rain
フリージャズの偉大な巨匠が奏でる物静かな曲です。
ジョン・コルトレーンのアルバム『インプレッションズ』(Impressions)に収められています。物静かで、精神的な曲です。マッコイ・タイナーの空間を浸すようなピアノ、エルビン・ジョーンズの雨音のようなドラムスも美しいです。この曲はハロルド・バッドにも影響を与えました( THE PAVILION OF DREAMS『Butterfly Sunday』)。
Led Zeppelin – The Rain Song
ジミー・ペイジが奏でる12弦ギターの音色が偉大です。
アルバム『Houses Of The Holy』に収められています。「天国への階段」と同じく、12弦ギターのサウンドが魅力的です。
Deep Purple – One More Rainy Day
のちの活躍を予感させる偉大な産声です。
第1期ディープパープルの曲です。キーボディストのジョン・ロード主導の頃で、アートロックやサイケデリック・ロックに活路を見いだしていました。波うつリズムが聴いていると癖になります。
Cocco – Raining
魂の偉大な叫びです。
心が弱っていますと、この曲が持つ闇の世界に引っ張られそうになります。Coccoの曲で、癒やされようなんて考えてはいけません。元気なときに、真剣勝負で聴きましょう。
Pat Metheny Group – Last Train Home
喜びに満ちたサウンドです。Last Train Homeのタイトルに“rain”の文字が含まれますので、脳内ランクイン。
パット・メセニーは素晴らしく表現力豊かな世界を作り出します。小刻みなハイハットは、故郷へ向かう蒸気機関車のようです。センチメンタルジャーニーのように、夢破れて故郷に帰るのでしょうか。それとも凱旋でしょうか。
Pink Floyd – Brain damage/Eclipse
https://www.youtube.com/watch?v=DVQ3-Xe_suYカリスマ、シド・バレッドにささげられた名曲です。
Brain damageのタイトルに“rain”の文字が含まれますので、これまた脳内ランクイン!
ロック史上名盤中の名盤『狂気』。ビートルズのアルバム「Abbey Road」のように、LP盤のB面はメドレーが続きます。精神を病んだ元・バンドリーダーのシド・バレッドは、バンドの創作的なネタにされ続けます。
ピンク・フロイド
価格: 1,900円
posted with sticky on 2014.9.2
Boards of Canada – Into The Rainbow Vein
神秘的で、すがすがしさを感させる偉大な名曲です。
エレクトリカのBoards of Canada(ボーズ・オブ・カナダ)。名盤「The Campfire Headphase」は、音楽好きを自称するなら、押さえておくべきアルバムです。Into The Rainbow Veinは1分にも満たない小曲。
Ulrich Schnauss & Jonas Munk – Chasing Rainbows
夢のようで邪気のないサウンドが偉大です。
Jonas Munkの伸び伸びとしたギターも、聴いていて気持ちがよくなります。ウルリッヒ・シュナウスが作り出すサウンドは、イマジネーションやアイデアをもたらしてくれますので、仕事のお供にどうぞ。
おまけ:ショパンの「雨だれ」と閖上の写真
悲しい動画ですが、貴重な記録です。悲しくも、健気に歩まなくてはならない状況は、ショパンの「雨だれ」の世界観にも通じます。この動画にはベストな選曲です。