イラスト・筆者
1日を過ごす上で、「何かをしなくてはいけない」と思ってしまうことがあります。しかし、日曜日の今日は「何もしない」と決めたのでした……。
「何もしない」と決めた1日も、振り返れば、いろいろなことをした。たくさん洗濯をし、料理を作った。素敵な音楽を見つけ、そして、聴いた。twitterで面白い言葉を見つける。家族と近所を散歩し、たくさんのことを話しあった。夕方は簡単なサラダパスタを食べ、陽が落ちると、若い頃には分からなかった本を読んだ。そして、日付が変わる頃には、1日に起きたことは忘れてしまう。「何もしない一日だった」と、眠ることでしょう。
私は大学生時代は哲学科にいたのだけど、哲学がさっぱり分からなかった。およそ20年が過ぎ、40代となった。ふしぎなことに、少しだけ哲学書が分かるようになってきた。キリスト教や仏教などの基礎知識が増えたからなのでしょうか。パラパラとめくりながら、気持ちのよい日曜日を過ごすには、良い友となってくれる良書です。この本を買ったのは、いまから十年以上も前のこと。