マンション理事長になった私 （第4回） ゴミ置き場
マンションを愛する居住者から「もっときれいにしてほしい」とイラスト付きのゴミ置き場の改善案が届きました。そこで理事会、マンション管理会社、管理員などからも意見を集めてみたところ……。
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私の住んでいるマンションは、築年数は古いのですが管理は行き届いています。豪華な設備はなく、共有部分は駐輪場、駐車場、共用庭、ゴミ置き場、トランクルーム、集会室などがあるシンプルなマンションです。
古いので高齢者が多く住んでいます。長年住んでいるこのマンションに愛着を強く持っている人が多く、ゴミ置き場、駐輪場などを常にチェックしている居住者もいます。マンションのゴミ置き場は24時間ゴミ出し可能です。ゴミの分別方法は細かく分かれています。
可燃ゴミ、不燃ゴミ、瓶、缶、古紙（古新聞、古雑誌は別にまとめる）、牛乳パック、段ボール、ペットボトル、使い捨てライター、乾電池など。
残念なことに置き場所を守らない人もいます。違う場所に置き、ゴミ袋に入れないでそのまま捨ててしまうのです。粗大ゴミは回収日に指定の場所に出しますが、これもルールを守らない人がいます。
居住者からゴミ置き場の改善案
「ゴミ置き場をもっと使いやすくしてほしい」「もっときれいにしてほしい」、とイラスト付きのゴミ置き場の改善案が居住者から出されたことがあります。ゴミ置き場の仕組み、ゴミ出しルールの変更などが含まれていました。ゴミ置き場について意見を出したい住民が多いことがわかりました。
ゴミ置き場はさまざまなゴミが置いてあるために悪臭がしますし、年末年始など長期休みのときは大量のゴミが出ます。
私は理事会で提案し、管理会社にも相談し、ゴミ置き場の掃除をしている管理員の意見も聞きました。居住者の意見だけでなく、維持管理している管理員の意見も聞かなければゴミ置き場が使いにくくなると思ったからです。管理員の仕事がしずらくなってもいけません。管理員からはルールを複雑にするより、シンプルな現状の方が作業をしやすいという意見がありました。
こうして意見を集めた結果、居住者からの改善案はすべてとおりませんでしたが、掃除方法は変更になりました。管理員から要望があった掃除道具を購入したり、ポリバケツを水洗いする頻度を増したりすることにしたのです。ゴミ置き場はだいぶきれいになりました。
ゴミ置き場を見ていますと、住民の生活がよくわかります。夏は缶ビールの空き缶が大量に出ます。同じブランドの空き缶が多いので、お気に入りの缶ビールばかり飲んでいるのかもしれませんね。
新学期が始まる前には雑誌や本が大量に捨てられています。食べたもの、使い終わったもの、捨て方など。これらにはその人の生活がそのまま表れているようです。（続く）
【マンション理事長になった私】
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