日本の哲学者、土屋賢二氏によるエッセイ 『われ笑う、ゆえにわれあり』は実社会で役立つ知恵が盛り込まれています。例えば、人気教授になる方法は……。
日本の哲学者、土屋賢二氏によるエッセイ 『われ笑う、ゆえにわれあり』。デカルトを親父ギャグにしたタイトルを許されるのは、権威ある大学で哲学を教えていた筆者ぐらいなのではないでしょうか。
本書は哲学論文と違い、実社会で役立つ知恵が書かれています。たとえば「人気教授になる方法」という章では出世するために役立つ知見が書かれています。
「人気教授 になる第一の条件は、 外見、風采が立派であること」「第二に、 講義のしかたが魅力的でなくてはならない」としています。
「あまり重要ではないが」と断りを入れつつ、著書も必要だと言っています。内容については「 難しすぎてもいけないが、 やさしすぎるのはもっとよくない」といった具合。
職業としてみれば哲学者(哲学教師)と言っても霞を食って生きてるわけではありません。大学に就職してキャリアアップしたり、論文を書いてセルフマネジメントをしたり、それらしくおしゃれをしたりする必要があるようです。社会人であることにはほかならず、見た目も大切なんだなあと認識しました。