歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は著者『サピエンス全史』の最終章で現生人類の能力を超える「超ホモ・サピエンス(スーパーヒューマン)」の登場を予見しています。SFのような知見が凝縮されています。
このスーパーヒューマン候補には、映画『猿の惑星』のような先祖返りしたサピエンスは登場しません。未来は何に支配されているのでしょうか。一部を紹介してみます。
遺伝子工学
著者はホモ・サピエンスが「知的設計の法則」を自然選択の法則の後釜に据えようとしている、と考えます。その後釜をねらう一つが「遺伝子工学」。世界中の科学者たちはこの技術で生き物を操作しているのだと言います。
遺伝子工学の応用によって人類みずからの能力や社会構造を変革していくのではないか、と見込んでいます。
遺伝子工学による操作の一例として、ブラジルの「バイオアーティスト」のエドゥアルド・カッツの「作品」を挙げています。カッツは2000年、フランスの研究室に遺伝子工学で輝くウサギ作りを依頼。緑色に輝く、アルバという名のウサギが完成しました。
また、女ったらしのネズミの種を遺伝子操作で愛情深い性質に作り変えた実験例なども紹介しています。
複数女性との不倫問題で自粛生活をしているアンジャッシュの渡部建さんようなタレントさんも、未来社会では見かけなくなるのでしょうか。