私は「失われた20年」を生きてきた者ですので、若いころはブラック企業を渡り歩きました。30代はじめのころです。東京場末のぼろアパートで、1人焼酎をあおっていたものです。
くたくたになった肉体を癒やしたのは、「いいちこ」だったり「二階堂」だったりしました。でも、絶対にペットボトル焼酎は呑みたいと思いません。見た目もださいし。
当時、勤めていた小さな出版社の上司からカセットテープをもらいました。「俺にはもう不要だから、おまえにやるよ」と。岡林信康のカセットテープでした。
今日の仕事はつらかったあとはしょうちゅうを あおるだけどうせ どうせ山谷のドヤ住いほかにやることありゃしねえ
時は過ぎ去りアラフィフとなりました。今、基本的なスタンスとしてお酒は飲みません。大人の世界では、どうしても断れない飲み会はあるものです。だから、3年に1度くらいは飲み会に参加します。しらふでコーヒーで茶話会の方が楽しい。
少々でもお酒を口にしたら、その日はもう何の勉強もできません。なるべくならば、酒はたしなみむ程度の人生を送りたいと思っています。
重労働後にあおる焼酎が最高なことは知っています。疲れ果てた肉体を解きほぐす快さです。この件に関しては、良品質の酢でも同じです。米酢をジュースで割って飲んでいます。日付が変わったいま、1日の疲れを癒やしています。