2018年5月16日、歌手の西城秀樹さんが急性心不全で亡くなりました。63歳でした。歌手活動だけでなく、俳優としてテレビドラマやコマーシャルに出演し、多方面で異彩を放ったアーティストでした。
西城秀樹さんの人気が全盛期だった80年代、私は地平線まで田んぼが続く東北の高校にいました。在籍していたのはラグビー部です。ある日、先輩がスクラムのなかで叫びました。
「ギャランドゥって何だべ?」
いわずもがな、ギャランドゥは1983年のヒット曲です。もちろん先輩はそんなことは知っています。知りたいのは、ギャランドゥの意味です。私もスクラムのなかにいて、重圧にもまれながら「ぬぐぐぐ、分かりません」と返しました。
https://www.youtube.com/watch?v=j0t5NzdugWQ80年代はGoogleもない時代です。「ギャランドゥ」がなんなのか分からずしまいになりました。あれから30年。訃報をきっかけに、調べてみようと思ったのです。世の中は便利になったもので、長年の疑問が3分で解決してしまいました。
タイトルは、「gal un do」や「gal and do」という意味であると所属事務所側がコメントしている。この曲を作詞したもんたよしのりによると、デタラメ英語の女性名であるとのこと発売当初あまりにもギャランドゥの意味に関する電話が所属事務所に来たため、所属事務所側は前述のような理由で説明することとなった。
出典:ギャランドゥ – Wikipedia(閲覧日:2018年5月18日)
ネットを眺めていますと、作詞したもんたよしのりさんの造語説が有力です。「ギャル・アンド・ドゥ」から「ギャランドゥ」に略されて、「魅力ある女性」という語感を持たせたという説です。
ところが、いまでは別の意味も加わっています。体毛が濃い、特にヘソの下の毛から陰毛にかけて濃いことを指す隠語です。
松任谷由実さんがラジオで西城秀樹さんの体毛を「ギャランドゥ」と呼び、これが広まったと言われます[1]。不思議としっくりくる語感です。私もさっそく使ってみたくなりました。
新しい命を吹き込まれたギャランドゥとともに西城秀樹さんは永遠に不滅です。ご冥福を心よりお祈りします。