ニンジンだけをわがままに食べる自由なナマケモノ
この動画は「ナマケモノの食事」というタイトルで紹介されることがあります。約179万回視聴された有名な動画です[1]。ご覧になった方もいらっしゃることでしょう。
ここで登場するのナマケモノは、茹でたニンジンが大好物です。仰向けで、長い爪でお皿をまさぐり、口まで食べものを運びます。お家でゴロゴロしているオジサン(?)のようです。無防備な姿を見ていると、ほっこりなごんできませんか。
ナマケモノの名前はチューバッカ
YouTubeの検索結果をさかのぼってみました。動画のオリジナルは、2012年6月に撮影されました「I want my carrots! – Chewbacca the Sloth」(ぼくのにんじんが食べたい!ナマケモノのチューバッカ)のようです。動画に付された説明によると、このナマケモノには「チューバッカ」という名前がつけられています。映画『スター・ウォーズシリーズ』に登場するキャラクターと同じ名前です。
チューバッカくんは、個人に飼われているペットでありません。中央アメリカ南部に位置するコスタリカ共和国にあるナマケモノのための動物保護区(Sloth Sanctuary of Costa Rica)で生活をしています[2] 。
http://www.slothsanctuary.com/
ナマケモノが物ぐさな理由
どうしてナマケモノは物ぐさに見えるのでしょうか。それは、哺乳類でも珍しい変温動物だからです。体温を気温に合わせることができて、1日8グラムの食事で生きることができます[3] 。8グラムは1円玉8枚分の重さです。カメのように動きが遅い代わりに、驚くほど燃費のよい身体なのです。
人間社会の日本では、働き方改革が近年唱えられています。しかし、休日出勤が続くこともあるものです。忙しい日々を過ごしすぎて、リラックスの仕方を忘れてしまったとき、ナマケモノの自由な姿を思い出してみてはいかがでしょうか。