寒い季節になりますと、風邪で数日おきに点滴を受けながら仕事をすることがあります。体調がよくなったら、次に妻が風邪でダウンということも。風邪に備える食べ物を調べてみました。
レンコンは風邪の特効薬
レンコンを漢字で書くと「はすの根っこ」、蓮根です。昔から精進料理にも欠かせない根菜で、民間療法でも風邪の特効薬としても使われてきました。原産地はインドやエジプトという説もありますが、定かでありません。中国を経由して、日本で食べられはじめたのは奈良時代頃と言われています[1]。
ネギ、生姜、りんご、大根の蜂蜜づけ、カリン、ホットワイン……。風邪に効く食べ物をいくつか思い浮びます。そのなかで、効果があったのはやはりレンコンでした。
私は喘息持ちです。個人差はあるかもしれませんが、レンコンの効果を病気を通して知っています。絞り汁を飲むと喉の痛みが消えて、気管支炎もスッとやわらぎます。レンコンに含まれるタンニンがせき、腫れを改善してくれるようです[2]。(もっとも、あまりにもひどい症状のときはレンコンに頼らず、病院に行きます)。
レンコンにはビタミンCを多く含んでいて、その量はレモンの1.5倍です。レンコンのビタミンC は加熱してもほとんど失われません[3]。ビタミンCには、白血球の機能を高め、抵抗力を高める働きがあります。
レンコン汁の飲み方
皮ごとすり下ろし、キッチンペーパーやガーゼなどで絞ります。すっきりした甘みでそのままでも飲めますが、リンゴジュースなどで割ってもおいしくいただけます。
はちみつや生姜、葛なんかも加えますと、ますます体が温まります。まだ試していませんが、いずれレンコンのハチミツ漬けも作ってみたいと思っています。毎日少しずつ飲みますと、風邪の予防になりそうです。
寒い季節には、カリンやレモンのハチミツ漬けを作り、お湯を注いでホットカリンやホットレモンで飲んでいました。薬用の飲み物は、心身を温めてくれます。
ものは考えようです。体調を崩したからこそ、レンコンの薬用に気づけました。家族や自分自身が病気になって、健康のありがたみを改めて理解できるものです。病気を経験は、自身の世界観を広げるきっかけになりえます。
【脚注】
- 『クスリになる野菜・果物』木下 繁太朗 (著)、主婦と生活社、1993年、p.172 ↩
- 自然食、自然派育児、4児ママ美帆のハッピーナチュラルブログ ↩
- 風邪をひいたらレンコンの絞り汁|健康知識の宝箱 ↩