画像の出典:「ゆらゆら帝国 / 昆虫ロック – YouTube」、閲覧日:2016年8月12日
すでに解散した「ゆらゆら帝国」が残したアルバム『3×3×3』(1998年)と出会ったのは、私がまだ二十代のころだった。以来、アンニュイ気持ちのときは、このアルバムにある「昆虫ロック」を口ずさみたくなる。
雨が降る日は何もしない
髪がベタベタするから
風が吹く日も何もしない
どこか消えたくなるから(ワオ!)「昆虫ロック」作詞・作曲:坂本慎太郎
台風が来たある日、私はお腹をゆらして、ダンスをしながらハミングしていた。はたからみれば楽しげに見えるかもしれないが、台風のせいで気持ちが晴れないのである。
ふっきれない気分、ダークな気分を代弁してくれる。カタルシスを得る名曲だと思う。この曲には毒には毒でもって制する効能がある。