『ウェブニュース一億総バカ時代』ではウェブニュースの「中の人」が、ステマ記事が蔓延する内情を赤裸々に暴露する。双葉新書から2015年5月20日に出版されました。
前回もお伝えしたように、本書は単なる暴露本に留まりません。インターネットマーケティングのテクニックを批判的に学ぶテキストとしても有益です。
今回は、本書を参考に、「タイトルの適切な文字数」を考えてみたいと思います。個人ブログを含め、ウェブメディアでは基本的なテクニックになります。
見出しの文字数は20文字〜30文字程度が良い
三田ゾーマさんは、第1章21ページで「人間が一瞬で判読できる文字は最大で13文字」と書いています。しかしながら、タイトルが13文字で収まることは稀です。だから、基本的にタイトルはじっくりは読んでもらえないと考えるべきなのでしょう。
タイトルを何文字以内に留めるべきかは、編集者によって意見が分かれるようです。三田さんは「20文字〜30文字程度が“良い“とされる」と書いています。私が出会ったなかでは、80文字程度までOKというウェブメディアの編集者もいました。参考までに、このブログは全角換算で35文字以内を心がけています。
WordPressでタイトルの文字数をカウントする
なお、デフォルトでWordPressには、タイトルの文字数をカウントする機能はありません。サイト「写真情報サイトstudio9の中の人のブログ」さんの記事「WordPressの投稿画面にリアルタイムでタイトル文字数を表示させる方法」を参考にカスタマイズすると、さらに便利になります。
重要なキーワードはタイトルの冒頭から前半に配置
重要なキーワードは、できる限りタイトルの冒頭から前半に配置します。ユーザーが最後までタイトルを読まない可能性もありますが、理由はそれだけではありません。Googleなどロボット型検索エンジンのクローラーは、タイトルの左側の文字ほど重要だと認識して、ページ情報を収集しているからです。
本文の文字数は1000文字程度に収める
三田ゾーマさんは、第1章21ページで「1000文字はユーザーがちょうど1分程度で読める文字数とされており、これ以上長いと最後まで読んでもらえなくなる」と書いています。
たしかに、多くの読み手は忙しい。しかも、長時間の読み物は、目に負担がかかるものです(続く)