日本経済新聞(日経新聞)って、経済の専門紙ゆえに、読み方も奥が深い。新聞が面白く読めるようになれば、世の中の動きもさらに読み解けてくるのではないでしょうか。
読者が、日経新聞をひととおり読むために要する時間は、およそ30分程度なのだそうです。24時間のなかで、新聞を読むための時間は限られています。効率よく読み解きたい。とはいえ、経済の用語になれていないと、何が書いてあるかちっとも分かりません。一緒に読み解いてくれる人がいたら、どれほど心強いでしょう。
そんなわけで、ニュースサービス日経による『日経の読み方&ニュース解説セミター』に参加してきました。講師は山元経済塾代表の、山元將孝先生です。
最新経済のニュースを解説後、初心者のための日経新聞の読み方を教えてくださいました。
日経新聞、初心者のための読むポイント
紙の新聞が、電子版に優るのは、まさに斜め読みができることです。効率的に読むためには、紙の新聞が優れています。
1面はかならず読む
一番最初の1面は、かならず読みます。ここを読まないと、新聞を読んだとは言えないくらいです。重要だと判断されて、トップに置かれている情報なのですから。なお、左側にある「NEWS&VIEWS」を見て、新聞全体の主な話題を把握することができます。
総合1面「社説」と2面「きょうのことば」
「社説」を読み解くのは、骨が折れることかもしれません。しかし、大切な話題が取りあげられています。「きょうのことば」では、旬のテーマを補足する解説がされています。
国際1面と2面
かならずしも、国際経済は日本を中心に動いていません。どの国の出来事に関心が集まっているのかを把握しましょう。
アジアBiz面
アジアに集まる関心を反映して、最近できた紙面です。
企業面
建築や自動車産業は、雇用創出能力が高いので、動きに注目します。
マーケット総合1面と2面
「市場体温計」の箱組にある日経平均株価、「株式市場の投資指標」の箱組みにある日経平均採用銘柄のPERに注目する。ここのPERで日経平均の「気分」が分かる。「スクランブル」と「大機小機」の記事にも目を通します。
M&I面
ここでは、投資経験が長い人も、短い人にも面白く読める記事が書かれています。
文化面「私の履歴書」
注目されている著名人の手記が掲載されている。
分からないところは飛ばして、三か月は毎日がんばって読む
経済用語で分からないものは、飛ばしても大丈夫。大切な用語は、また登場します。つらくても、三か月は毎日がんばって、以上のポイント箇所は読むようにとおっしゃっていました。目からウロコ落ちるお話ばかりでした。次回も参加してみたいと思います!