なにごもともなく一日は過ぎてゆき 多くのことは手つかずのまま残されてゆく

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撮影 /筆者:iPhone6 Plus

一日は、ものすごいスピードで終わる。一日が、午前10時のまま、永遠につづいていたら、どれほど素晴らしいことだろう。憂鬱な朝は長く続かず、勢いがでてくるころには、一日が終わろうとする。

日が暮れて仕事が終わるころ、私と妻は合流し、愛するそば屋でご飯を食べた。正確には、私は蕎麦で妻はうどんであった。そば屋の外から見える風景は、いつもと変わらない街の風景だった。妻と私は、医療保険や年金など老後の話をしていた。

いまある状況は、永遠には続かない。希望もあるし、失望もあるだろう。どれもが、永遠ではない。だから後悔は、時間とエネルギーの無駄というものなのかもしれない。

もう少しで、時計の針は午前零時を回り、「新しい一日」が始まる。とはいえ、明日もものすごいスピードで一日が終わることだろう。私たちは、永遠に今を生きている。実は何もはじまってもおらず、何も終わっていない。明日や昨日に生きたことは、誰一人いない。だれもが今のなかで生きている。

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この記事を書いた人

法政大学文学部哲学科卒。編集関係の業務に従事。金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味は絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。

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