イラスト・撮影 /筆者
人生、40歳代から大いに楽しい。基本的に、毎日楽しい。人生を振り返れば、悲惨なことも人並みにあった気もするけれど、総じて見れば概ね楽しい。
「つまらなそう」に「つならない」と言いいながら続ける「つまらない」こともある。つまらないことでも、続けていれば、“もしかすると良いことが待っているかもしれない”と思うこともある。しかし、その淡い希望には根拠がない。経験上の話になるが、「つならない」と言って続けるものごとは、文字どおり、自分にとって価値のない「つまらない」ことだった。
世間が「つまらないもの」とか言うものでも、はっきりと楽しさがあって、ゴールに向かって進んでいる実感があるなら、それは喜ばしいことなのだ。そこには全力をあげて、取り組むべきだと思う。
最悪なのは「つまらなそう」に「つならない」と言いいながら続ける「つまらないこと」に、貴重な人生をかけることだ。価値を見いだせないのに続けてしまう理由は、あんがい謙虚さだったり、人の良さだったり、もしくは自己評価が低すぎることも原因かもしれない。謙虚さは、美徳であるかもしれないけれど、貴重な人生はあっという間に過ぎ去ってしまう。それは危険ではないだろうか。
「つまらないこと」を「つまらなそう」に「つならない」と言いいながら続けるべきではない。なんだかんだで、面白味を発見できることを、人生の仕事として見つけるべきだと思う。