レディオヘッドの初期の名曲「High & Dry」(1995年)。プロモーションビデオ公開時より思うのですが、チャールズ・ブロンソンに似ている方が登場していませんでしょうか??
ワケありな方々が集まる“DICKS RESTAURANT”
90年代のホテルカリフォルニア
舞台となる“DICKS RESTAURANT”は、ワケありな方々が集まる場末のレストラン。High & Dryは「一人取り残されて」という意味です。社会や時代、絆から取り残された人々を彷彿とさせます。歌詞の内容からも、疎外を感じさせる。
ワケありな方々
強盗のカップル
誰もが羨みそうな美男美女のカップルは、カタギの仕事をしていない。
脆そうな家族
一見、平和な家族連れ。
作り笑いが緊張を走らせる。
闇社会と繋がりのある店主
仲間に持ち帰らせたハンバーガーやポテトには……。
時限爆弾を忍ばせ、裏切る。
金に魂を売った産業スパイ
彼の仕事はコンプライアンスの対局。しかし、いまでは命を狙われる身…。身に付けた貴金属は、魂と取引して得た代償を連想させる。レストランのトイレで一人、殺し屋に怯えている。
無情の世界を知り尽くしているかのように
チャールズ・ブロンソン?
プロモーションビデオの終盤、無情な世界を総括するかのように、一人の男が登場する。
この方、私にはチャールズ・ブロンソンに見えるんですけど……。Wikipedia先生もGoogle先生も教えてくれませんでした。「これでいいのだ」と言っているみたい。
世界は無情なものだが、これでいいのだ
チャールズ・ブロンソン本人かどうかは別として…。この男の人生に関して、プロモーションビデオでは、一切描かれていない。ある種の狂言回しなのかもしれません。曲の終わり際にコーヒーを飲み、一息つく。
世界は無情なものだ。時には、悲しくも手を汚すこともあるだろうさ。だが、どんなに身を落としても、死なずに生き抜け!