東京の西に位置する三鷹には、十年来、通いつめている整骨院がある。整体だけでなく、鍼灸、カイロプラティックまでしてくれる。非常に腕が良い院長と部下の二人で切り盛りをしている。カイロや鍼などの快感を、わたしはこの整体院から知った。
キース・リチャーズそっくりの爽やか整体師
この院長は、とても爽やかで、知性的で、思いやりがあり、物腰が柔らかい素晴らしい人物だ。しかも、ハンサムだ。どのようにハンサムなのかと言えば、若き日のキース・リチャーズにそっくりなのである。いつぐらいのキースに似ているのかといえば、1960年代後半頃である。
本物のキース・リチャーズとは
キース・リチャーズを知らない人はいないと思うが、念のため解説すれば、老舗ザ・ローリング・ストーンズのギタリストである。“アメリカの音楽誌「ローリングストーンズ」が決める偉大なギタリスト100人”では、第三位である。カッティングがめちゃくちゃ格好いい、偉大なギタリストである。
1960年代後半頃のキース・リチャーズの風貌は、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場する”ジャック・スパロウ”に似ている。似ていることには理由があって、ジョニー・デップが役作りでモデルにしたからだ(※1)。 ザ・ローリング・ストーンズの初代リーダーであったブライアン・ジョーンズの恋人を寝取った頃だった。かつて、音楽的な天才と呼ばれた男ブライアン・ジョーンズは同僚のキース・リチャーズに恋人を寝取られた上、バンドもクビとなり、それからしばらくして自宅のプールで溺死する。天才が、廃人となって迎えた死であった。 悪さをしたキースもドラッグに溺れ、「次に最も早くドラッグで死にそうなロック・スター」と当時は呼ばれていようだ。そんなキースも、今年で69歳……。
お薬を使わず! 健康長生き!
キース・リチャーズ似の整体院の院長は、健康に日常生活を送るコツを教えてくれる。どこに行っても改善しなかった体のきしみを、院長は直してくれる。セックス・ドラッグ・ロックンロールとは無縁の人物で、高校時代は相撲部で、大人になってからはスキーに熱中する好青年だ。 本物のキースとは、まったく正反対の人生である。だが、どちらの人生も素晴らしく、格好良いものだ。キース・リチャーズ似の青年に、日々、健康へ導かれるのは非常に面白く、不思議なことだ。
【参考】
※Wikipedia
1.http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%AD%E3%82%A6
「ジョニー・デップは、現在に残されている海賊たちの実像を記録した文献以外にも、彼が大ファンであるローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズ(彼はデップの熱烈なリクエストから第3作に出演することとなった)」